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メルボルンで結婚式(上)

1999年に交換留学でニュージーランドの大学に1年滞在しました。
その時、同じ寮で最も仲良くなった友人(インド出身)が結婚するという案内状が来たのが昨年秋。
場所は現在、彼が住むオーストラリアはメルボルン。
あまり迷わず出席の返事をしました。

東京と現地の直行便はジェットスターのみですが、なんかねー、LCCで遠出っていうのがちょっとねー、荷物を預けたり機内食を食ったりとちょいちょいオプション料金になっていて結局結構高くなるよねー、とか思いながら迷っているうちに1月になってしまいました。
あ、やばいやばいと急いでHISで探して出てきたのがクアラルンプール経由のマレーシア航空でした。まあ去年2回もやらかしたので暫く安全でしょう、なんて思いながら決定。

先日の種子島出張が予想外の延長になったため、だいぶあたふたしながら準備をして(キャリーバッグも出発前日に買いに行った)出発しました。

■4日

朝5時に起きて6時に出発、いきなり電車を間違えつつも東京駅へ。
八重洲口の近くから成田まで1000円のバスに乗って空港に行きました。
車内のテレビで「イスラム国」がヨルダン空軍のパイロットを焼殺したとのニュースが流れて気分下がります。
ラッシュ前の時間帯で、しかもアウトバウンドなせいか、きっちり1時間で着きました。
東京西部から行くならこれが最も安くて便利かもしれない。
日中はちょっとバスは時間が読めないので怖いけど。

10時半のマレーシア航空機で脱出。
持ち込んだ本を読んでる間に、7時間余かけてクアラルンプールに到着します。
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なんかね、きれいだった。
空港の中に熱帯植物園みたいのがあって、そこを歩けるかと期待しましたが、クローズ中でした。残念。

バナナシェイク飲んで時間つぶします。
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RM20(=600円ちょい)。まあ空港価格ですわね。でもサイズがでかいし、ほんとにバナナ潰して作っていたようなので、まあいいかと。うまかったです。

3時間ほどの待ち時間でメルボルン行きに乗り換え。
途端に顔を隠した女性とか浅黒いお顔の男性とかが増えます。
マレーシアは文化のごた混ぜ具合に結構興味あるんですよね。今度は目的地として来たいです。
初めてマレーシア航空使いましたが、機内食は前評判に反して全然食えました。サービスも、べたべたしないが必要なことはどんどんやってくれる、ちょうどいい水準と思いました。

■5日

まあ当然ほとんど寝ないまま、朝7時にメルボルン空港着。
友人、車で迎えに来てくれました。
今日から休みを取ったとのこと。前日にフェイスブックで「連れてくとこリスト」を送ってきてくれていて、今日は一日つきあってくれるそうです。わーーい

まずは彼のおうちに。
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メルボルン中心部(CBD=Central Business District)のちょっと北側にある「ボヘミアンな地区」に買った平屋。築120年!!
このあたりは昔大きな工場があって、その労働者が住むような地区だそうです。古き良き時代のメルボルンの面影が残っているそうです。
でも中はさすが、きれい。
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リビング+1ベッドルームだが、ちょうど地区の景観委員会?の審査が通って、2階建てに改築できることになったという。「友達が来たときに泊められるしね」と。
でも下が粘土層なせいか、時間とともに壁にひびが入るんだよhahahaって。大丈夫か。

お茶をいただきながら、お互いに昔の写真なんかを見せっこしました。
10年ほど前に一度日本に遊びに来てちょっと遊んだのですが、ほとんど16年ぶりといっていいです。
しかし、1999年の1年間は本当に濃密に遊んだので、ブランクがあったとしてもお互いに全然普通に会話ができます。弊管理人は22歳、彼は飛び級しまくって大学に入ったところだったので16歳(!)

近所のベーカリーで「ラミントン」買って、半分こして食べました。
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そう、これ。オセアニアのお菓子です。スポンジの外側はチョコを塗り、ココナツがまぶしてあります。「オーストラリア人はオーストラリア発祥、ニュージーランド人はニュージーランド発祥だと言う」というのが友人の解説でしたが、あとでウィキペディア見たら「オーストラリア発祥」と書いてありました。しかし検索していると「ラミントンはニュージーランド発祥だった」との研究論文に行き当たり……
まあなんかカステラみたいなお菓子ですが、ちゃんとしたところで買うとちゃんとおいしい。ニュージーランドにいたときはスーパーで買った出来合いのやつを食っただけで、なんか別にうまくもないスポンジとの認識でしたが。

このあたりはグラフィティが建物限定で合法化されているとのこと。
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落書きする人とされる人の攻防戦の結果の妥協策だそうです。

さて、CBDから南下して、モーニントン半島に足を延ばします。

大きな地図で見る
Google Mapsで地図を見ていて思いましたが、日本でいうと都心から千葉・内房に行くのと同じ動きですね。距離的にも近いし、週末の海水浴スポットとして人気なところも一緒かも。
雰囲気はこんな感じ。
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ちょういい天気です。真夏ですが、たぶん30度ないくらい。風は南風で涼しい日でした。

おすすめのお店 Dromana Fish Supply でフィッシュアンドチップスを。
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テイクアウトして、すぐ前の浜辺の四阿で食べますよ。
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あー、来たなー、って思う。
チップスつまみながら16年分の話をしました。

浜辺を散歩しました。
Bathing Boxが並んでいます。
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「ビクトリアン・モラリティ」の産物だと上記リンクに書いてあるところをみると、人前で肌を露出せずに海水浴を楽しむための施設ということかな。現在は一つ一つにオーナーがいて、増改築やペイントが厳しく制限されているそうです。ちょっと覗いてみましたが、タオルや浮き輪を収納したガレージみたいに使われていました。もちろん浜辺にテントを張るように、その中で休んだりすることも可能です。
それにしても紫外線紫外線言ってるわりに焼くよね、ここの人達。
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ど平日の昼なので人はまばらですが、トップシーズンなので週末は結構混むそうです。

遠景ばかりでアレですが、アーサーズ・シートという300mくらいの丘からの眺望も最高でした。
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ただ、ここは中腹にあるルックアウトです。5年ほど前、頂上に展望台を作ったものの、その前にある木がどんどん育ってしまい、現在はそこからは何も見えないそうです(笑)木を切るより展望を諦めてしまうあたり、オーストラリアっぽい。

道端にはいくつもワイナリーがあります。
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葡萄棚を作らないんですね。へー。弊管理人の実家では亡くなったじいちゃん(元高校で農業の先生)が葡萄を作っていましたが、グリッドの天井を作ってたけど。
薔薇が植えてあるのは、葡萄と薔薇に共通の伝染病をいち早く検出するためだそうです。まず列のはしっこに植えてある薔薇に変調が起きるので分かるということですね。

午後4時前には市内に戻って、街ブラしました。
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メルボルンは4度目くらいのはずですが、ちゃんと探検するのは初めてです。
古い時代に首都だったこともあって、聖堂も博物館もある。でもなんか惹かれずに、これまでは素通りか1泊くらいで通り過ぎていたのですが、それはどうもこの街が旅行者よりも居住者にとって楽しくできているからではないかと今回案内してもらって思いました。

「インドは人生がほとんど路上で展開されるけど、ここメルボルンはほとんどが裏路地や屋上。通りにあんまり人がいないで、みんな何かしら隠れてるね」とは彼の評。
では、ストリートから路地に入ってみましょう。
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落書きいっぱいの建物に囲まれて、昼間から飲んでる人達発見。

暗くて怪しい感じのビルの屋上に行ってみましょう。
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やっぱり飲んでる人達発見。Rooftop Bar & Cinema というカフェでした。
ここメルボルンでは屋内が全面禁煙になってしまったため、スモーカーたちが喫煙場所を求めてここに流れ着いたそうです。DJブースもあってなかなかいい休み所。
では冬はどうするのか?なんか地下に潜るらしいのですが、地下は喫煙できるのかな??聞き忘れた。anyway people are hiding だそうで。

州立図書館。
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近くに大学が三つあるそうで、勉強してる人いっぱいいました。
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外ではチェスの対局と、野次馬。

路地に入ると、おいしそうなカフェがいっぱい。
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次の日ですが、Dinkum Piesでミートパイをいただきました。
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Famous Steakと書いてありますが、そぼろです。
うんまい!A$5.50=550円。現地の食べ物としてはかなり安いと思う。

それにしても、現在は1オーストラリアドルがだいたい100円ですが、弊管理人が留学していた頃は65円前後でした。現在のレートでいくと、セブンイレブンのオレンジジュースボトル300円、サンドイッチ500円。イタリアンレストランで食べるパスタ2500円、電車初乗り200円。まあ大都市だからというのもあるかもしれないけど、結構ものが高い国になったなあと思います。為替の問題もあるし、着実に経済成長して物価も上がってるように感じます。ちょうど前回来た時のちょっと前くらいからずっとデフレだった日本は、いつのまにか先進工業国の中では物価の安い国になっているのではないか?と思いました。

閑話休題、この都市の南(現在発展中)と北(昔からの地区)を分断する、ヤラ川。
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人々は橋の下にも隠れてます。
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飲むね、しかし。
まあこれだけ気候がよかったら飲むか。

88階の展望台から南のほうを望みます。
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きれいやね。やっぱり住んで住みやすい街だという気がする。メルボルンを含むビクトリア州自体、かなりコンパクトにできていて、都市や集落が散らばって存在するオーストラリアの他の地域に比べてインフラのコストが節約できているとのこと。

中心部は、もともと二つあった車線の一つを潰して駐車レーンにし、さらに路面電車のレーンを拡幅するなどして周到にマイカーの乗り入れを避けさせるようになっています。当初は不満も出たようですが、結局は中心部の渋滞や汚染が緩和して好評だとのこと。わかる。路面電車(近場、本数が多いので便利)、鉄道(速い、遠出用)、バスの路線が張り巡らされていて便利そう。

友人のフィアンセと合流して3人で夕飯、夜9時前に別れたときに、ようやく夕焼けを見ました。
引き回してくれてありがとおおお。

■6日

で、翌日は疲れが出たのか発熱して、一日ホテルで伏せってました。
結婚式前日に、遠方から来た人達用のカジュアル・ディナーが企画されていたのですが、体が動かず欠席することにしました。
体温計がなかったので正確には分かりませんが、夜半に来たピークの辛さからすると38度台後半以上あったと思います。数字を見たら折れていた可能性があるのでこれでよかったか。
「ちょっとやばいかなー」と思って街中で買っておいたJ&Jの風邪薬を投入しながら寝まくって、何とか押さえ込みました。
あんまり薬って飲みたくないんですが、今回はちょっとスケジュールもあるので。

長くなったのでつづく。

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2015年02月09日 21:48に投稿されたエントリーのページです。

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