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2006年11月 アーカイブ

2006年11月30日

牛タン

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で結局、仙台は淡々と行って淡々と仕事して淡々と帰ってきた感じでした。
やっぱり牛タンでしょう、と仙台の駅ビルで食ったのは仙台支社勤務経験者の後輩お勧めの「利久」。牛タン一人前定食1155円。厚い牛タンとテールスープ、麦とろご飯。ごちそうさまでした。

クオリア入門

■茂木健一郎『クオリア入門―心が脳を感じるとき』ちくま学芸文庫、2006年。

最近テレビで見かける「クオリアの語り部」w茂木氏の本を初めて読んでみました。

・心とか私ってのは脳のどういうメカニズムに宿っているのか知りたい。
・クオリアというのは音とか色など、ニューロンが反応している前意識的な「質感」のこと。「あの赤い感じ」「ヴァイオリンのあの音質」
・ポインタというのはそのクオリアを意識に上らせる働き。「これがリンゴ」(=現象学でいう「志向性」)
・そのポインタの起点に「私」があるんではないか。

という具合で、「心はどこにあるのか」という疑問に答える本ではなく、その疑問を腑分けして、何について考えなきゃいけないのかを考える本でございました。

(1)ポインタの起点=「私」なのはいいとしても、ポインタがどうしてhow and why生まれるのかは結局わかんない気がする(逆にその問題を考えないとすると、ポインタの起点=「私」、というのがファイナルアンサーでいいような気もする)
(2)そういや、そもそもなんで「私」のありかなんて考える必要があるのか

などと素人は思うのですが、しかし掘っていくと面白そうな分野だと思います。

ところでこの本に出てきた「両眼視野闘争」というのがありまして、それを体験できるこんなサイトもあります。ほんとうは両眼から入った2つの異なる図形がゆらゆらと入れ替わるように「見え」ないといけないらしいんですが、私、ときどき二つが「重なって」見えます。なぜ?

参考:茂木健一郎氏のブログ「茂木健一郎 クオリア日記

2006年11月28日

写真について話そう

■飯沢耕太郎『写真について話そう』角川書店、2004年。

京都造形芸術大学の写真講座の教科書として書かれた本だそうです。
対話篇で、写真の歴史から、絵画との関係、さまざまなジャンル、セルフポートレートって何だとか、デジタル写真って一体何なのか、といったことを粗々ですが紹介していきます。サックサク読めます。
自分にとっては写真って、なんか撮影とか撮像素子がうんぬんとかの技術面ばかり気になっていましたが、「藝術」としての写真について考えてみるのも楽しいなあと思わせてくれた本です。
これを踏み台に別の本とか写真集に進んでいけると楽しいかもしんない。

(夢)

さきほどまで見ていた夢。
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・小学校高学年から中学卒業まで住んでいた長野市柳町の一軒家の公務員宿舎(今はもうない)。
・2階の、自分の部屋のベッドで目覚める。薄明(たぶん早朝)。
・隣の部屋に寝ているはずの妹は巨大な何か(蒲団のような)の塊に。
・薄暗くて急な階段を音を立てないように降りる(家族を起こさないため)。
・1階の一番奥、両親が寝起きしている部屋からゴソゴソと音が聞こえ。
・母親(故人)がふらふら出てきて台所へ。
・朝飯が遅れたことを弁解するように「なんかクラっと来ちゃって」と。
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ここではっきりと目が覚めちゃって、04:30。
今日は出張のため早起きの日なんだけど、アラームをかけていた時間よりも2時間早く起きてしまった。

2006年11月18日

エスノメソドロジー

■ガーフィンケル、ハロルドほか『エスノメソドロジー―社会学的思考の解体』せりか書房、1987年。

もはや「ひと昔前」になんなんとする学生時代に、基本書として指定されながら読んでなかった本でございまして。そして今や本自体は「ふた昔前」のものになってしまいまして。

ま、いいんですけど。エスノメソドロジーというなんかよくわかんない方法論の論文集です。エスノメソドロジーとはなにかについては、編訳者があとがきに記しているので引用。

……要は、「あたりまえ」の領域には、私たちがふだん”実際におこなっているが見えていない、すなわち反省していないさまざまな問題がはらんだ推論や行為”がうずまいていることだ。それに対して、たとえば「会話」を詳細に記述し、「あたりまえ」の領域へ踏み込んでいく。こうした……”もう一つの現実”へ旅立つプロセス。これが”エスノメソドロジーすること”なのだ。

世の中でフツーに話されたり書かれたりしたものを元にして、当の話したり書いたりしている人たちが無意識に前提している考え方とか行動様式を明らかにし、さらにそれらを誰が、どういう力を使って動かしているかを明らかにしていくという営み。

自分なりの考えですが、それをやるには、話されたり書かれたものの中に留まって「それが何を意味しているのか」を考えるのではなく、逆に「そこでは話されていないことや書かれていないこと」を突き止めることが一つの方法になる気がする。「脱構築」の実践?

それから、こうした営みは、世界の解釈の仕方というのはいくつもあって、そのうちどれが「正しい」というのは神様が決める絶対的なものではなく、いろんな人たちの力関係に左右されるんだというメッセージも発していると思う。これは(誤解を恐れずにどどんと押し出せば)相対主義的あるいは文化人類学の教えでしょう。

そうして引き出してきた「そういう話し方や書き方をみんなにさせるような力」を摘出するとか、さまざまな手法で「<常識>を皮肉る」というのは社会学そのものだと思うんですけど、それがなぜサブタイトルにあるように「解体」なのかしら(僕らが見た90年代後半の社会学は解体を既に経た社会学だからか)。

と、いろいろ考えながら読んでみました。急ぎならあとがきだけつまみ食いでもいいと思うけど、個別の論文も結構楽しかった。

2006年11月15日

ダリ回顧展

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に、行ってきました。東京出張のついでに。だってホテルは10時のチェックアウトだというのに会議は13時からだというんだもの。
上野の森美術館は朝10時半だというのにむちゃ混み!

しゅーるれありずむ。奇抜で写実的ですげえなあと思っていたものです。
でもなんか、実際に見た絵はいまだったらPCで作れそうなグラフィックデザインて感じ。
夢とか無意識とか、相対性理論とか原子物理学とかいった、20世紀初頭~前半の学問的成果に触発されて、そのイメージをカンバスに落とした、一種の時事漫画なのかもしらん。そういう元ネタが分かると実はあんまり面白くない。まるで伏線が見え見えのサスペンスを見せられているかのような。
立体視や騙し絵的な手法も革新的だったんでしょうが、今ならべつにもっとよくできたものが沢山ある。

いやもちろん、「当時それをやったのがスゴイ」というのは分かりますが。
なんかちょっと拍子抜けしながら外へ出ました。

あ、そうそう。もう一発侮辱しとくとですね。
いしいひさいちの『現代思想の遭難者たち』って漫画、面白いですよ。

2006年11月12日

◎カラバトカリー

■カラバトカリー
札幌市南区藤野2条12-6-1、1100-2100らしい
定山渓国道あるいは石山通りと呼ばれている国道230号を札幌から定山渓方面に向かい、町名が藤野から簾舞に変わるあたりの道路反対側にあります。
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メニューは1種類。パキスタンカリーセット780円で、中盛り100円増し、大盛り200円増し。サラダとチャイがつきます。
このところ辟易したスープカレーとは正反対で、水気が少なく、チキンが粉々に、そして玉ねぎや生姜など野菜が存在感だけを遺してどこかへ行っちゃった感じ。スパイシーですがヒリヒリする辛さはなく、ご飯にも合うのでがっつんがっつん食えます。自分はかなりウマイと感じました。
さらにちょっと酸味のあるサラダもよし。食後のチャイはただの甘いミルクティーではありません。ちゃんとスパイスきいてます。

店の外観はかなーりかぶいてますけど、中は4人がけのラウンドテーブルが5つ置いてある喫茶店ぽい感じで、家族経営の気さくな雰囲気です。
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2006年11月11日

△サヴォイ

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■Curry di Savoy
札幌市中央区南1条西5丁目7

たぶんスープカレー好きな人にはおいしい!はず。
札幌への旅行で「スープカレー!」と思ったらこちらへどうぞ。

ちなみにスープカレーを一度もうまいと思ったことのない自分は、ここを札幌スープカレーライフを継続するかしないかの試金石にしましたが、まあ二度と自分からスープカレーを食うことはないでしょうな。

2006年11月02日

みくし日記十戒

 ・バトンを回してはならない
 ・救いのない暗い話をしてはならない
 ・詩をしたためてはならない
 ・コメントの流れに逆らって反論してはならない
 ・むやみにイニシアルトークしてはならない
 ・機密事項を書いてはならない
 ・一画面分以上書いてはならない
 ・顔文字を多用してはならない
 ・思わせぶりなだけのタイトルを掲げてはならない
 ・mixi自体を語ってはならない

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