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2007年04月22日

思考の用語辞典

■中山元『思考の用語辞典』ちくま学芸文庫、2007年。

100の(主に西洋)哲学・思想用語について4-5ページほどの解説を加えてます。語源をギリシアに求め、そこから啓蒙の時代、20世紀哲学と展開。まるでブログに書いているような軽い文体で分かりやすく説明されてます。
もっとも、これはこの本が悪いのではなく総花的な本の宿命だと思うのですが、これで何かが分かった感じはあまりせず、粉ジュースのような、「なんだか哲学っぽい味」のような読後感。語源辞典およびブックガイドとして読むのがよろしいかと思います。

初版本当時(2000年)に書いたまえがきには100の用語のどこから読んでもいい、と書いてあるが、文庫版のあとがきには最初から読んで欲しいとある。著者の筆致の変遷が理由だそうですが、私の場合はばらばらに読み進めていたら最後にはどこを読んでないかわからなくなったので、やっぱり最初から読むべきです、これは。

投稿者 b-men : 2007年04月22日 20:51

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