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2006年10月28日

カーテンコールのあとで

■スタニスラフ・ブーニン『カーテンコールのあとで』主婦と生活社、1990年。

stage6でブーニンの演奏するショパンのピアノ協奏曲の映像を見つけてから(キーワードpianoとかで検索してみて下さい)ヘビロー中なのですが、それこそ恥ずかしながら映像ではほとんど見たことのなかったブーニンの演奏がCDの印象よりよほど派手でベッタベタだったことに驚き、そういや全然この人のこと知らなかったわいなとこの本を手にした次第。

生い立ちから音楽学校、音楽院、ロン=ティボーとショパンコンクールでの優勝など人生のかどかどでソヴィエト・ロシア体制の暗部に触れ、とうとう果たした母親と一緒の国外演奏会の機会をとらえ西ドイツで間一髪の亡命を達成するまで。最後にはNHKがやったコンクールの特集番組でブームとなった日本に一章を割いていて、ひいきっぷりも垣間見える。個人史の視点から構成された”政治”はかなり引き込まれるドキュメンタリーになってます。

有名人から身の回りまで、スゴイ人たちを見るにつけ「なんでアンタそんな人になれたの?」っていうことに関心のある自分は、他人が切り取った「伝記」よりも、自分のことをよく知っている人が書いた「自伝」が好きなんです。

自分が小学生のころに有名になった人なので、まだ40歳てのはなんだか変な感じ。読売が夏にインタビュー行ってます。これもまた率直な語りでいいですね。

投稿者 b-men : 2006年10月28日 14:44

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