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2006年08月31日
『新しい高校生物の教科書』
■栃内新、左巻健男『新しい高校生物の教科書』講談社ブルーバックス、2006年。
高校1年のときにさわりだけ習った生物。10年経った先々月、仕事先の研究室で「mRNAってなんでしたっけ」と言って相手の絶句を誘発してしまったため、勉強すっかと手に取った本ですが。
すっごく面白かった。生命体の発生から環境問題までわかりやすく+包括的に+細かく(教科書ってそういうもんかw)解説してくれてます。
細胞の中に取り込まれて共生していた別の細胞がミトコンドリアになったとか、分子式で見る光合成とか、「目で見る」「耳で聞く」の仕組み、それから免疫、進化、などなど、へぇ~っということばかりでした。必読。シリーズにはほかに地学、物理、化学があるようです。
投稿者 b-men : 22:07 | コメント (3) | トラックバック
2006年08月30日
往く時間
ヌルくてワケワカラン話なので読み飛ばして下さいw
(1)
大人になったということ。パターナリズムやいろいろな子ども用の制度による庇護から外に出されて、いろいろな種類の「致命的なこと」「取り返しのつかないこと」へのリスクに晒されるという事実。
(一般的にどうなのかということは全く分からないのでとりあえず思い付くままに)
途方もない金額の損。後遺障害が残るようなけがや不治の病。修復不能な人間関係、誰かの命を危険にさらしたり、逆に自分が殺されかけたり。二度と会えない人にかける言葉を間違えたり。さらにそうした諸々の危機に際して自動的に対処、先導してくれる機構=庇護がもはやないこと。
いろいろと小さな失敗はあるが、致命的なことにはならないものだという信仰を、前世紀の終わりごろまでは確かに持っていて、それは甘い幻想に過ぎないと言われるであろうことは承知しているが、しかし当時は本当にそう思っていた。
坂を上りきったときに初めて見わたせた風景があまりきれいでなかったとしても、しかし目前に道が続いていて、「歩き続けない理由がない」という理由がある以上は下り坂を思わず歩き続けてしまう。
(2)
位牌も遺骨も何もないが、部屋に母親の遺影と、その前に皿だけ置いていて、ときどきスズランの香りがする線香を焚いている。
2003年の初め―「あと1週間」との報せを受け、仕事を長く休んで実家に戻り、しかし手持ちぶさたで写真の整理などしていたとき、ふと見つけてスキャンしたもの。たしか葬式が終わってからプリンタで打ち出して、ヨドバシカメラで写真スタンドを買って入れたもの。上田市にある前山寺の石段に二人で立ったシーン。遺影として選んだときからなんかヘンだなと思っていた。しかしなんとなくだ。
先週のある日、今更・しかし突然その意味が頭に響いた。遺影に写っている二人は二人とも、もう死んだ人なのだ。ほんとうに今更な気づきですけどね。
死に向かう生はカウントダウンの時間を生きる(あと何年何月何日何時間何分何秒)。
死んだあとの時間は永遠にうつろに積み重なる(「その時」から何年何月何日何時間何分何秒)。
ちなみに父親が暮らす山あいの職員宿舎の部屋には、家族がまだ全員揃っていて一塊で、その直後に始まるどうしようもない瓦解なんか空想もしないころの家族写真が飾ってある。自分は密かに、あれも遺影の一種だと思っている。
投稿者 b-men : 00:28 | コメント (0) | トラックバック
2006年08月29日
中標津・別海
仕事で道東へ。札幌丘珠-根室中標津線を使わせていただきました。椿の柄のボンバルディアDHC8-300プロペラ機です。
写真は中標津離陸後に撮ったもの。この直後、雲に入ってしまうような天気だったので、画像にはおもくそ強いシャープネスをかけてあります。太い緑の直線は防風林です。宇宙から見てもこのように。
丘珠への着陸は、石狩の海側からの進入になりました。札幌北区の市街地をすぐ下に見ながら着陸するのはなかなかにスペクタクル。
仕事は……詳細はともかく、砂まみれです。
私も防砂林が欲しい。
投稿者 b-men : 23:40 | コメント (0) | トラックバック
2006年08月21日
モラトリアム人間
・学生である間が就職までのモラトリアム(猶予期間)なのだとか、独身の間が結婚までのモラトリアムなのだとかいうのは、
・そういう客観的なモラトリアムという期間があるわけではなくて、
・ある期間をモラトリアムと感じてしまう/モラトリアムにしてしまうという、ある種の人の性質によるのだと思いました。
旅行の計画を立てているほうが旅行するより楽しい。
いつまで経っても自分の進む道が決まらない。
可能性に頼りすぎているのかもしれないですね。
投稿者 b-men : 23:48 | コメント (5) | トラックバック
不正義と不誠実
「自分のために嘘をついてくれ」と言われ、それを相手のために受け入れてついた嘘の罪は軽減されるものかどうか?
自分はなんとなく、少なくとも嘘をつく後ろめたさが軽減される気がします。
投稿者 b-men : 23:44 | コメント (2) | トラックバック
2006年08月15日
富良野・美瑛
ラベンダーの季節はとっくに去り、ひまわりも怪しい富良野・美瑛へ。
【14日】
昼ごろ発。札幌を出るのにちょっと時間を食ったけど、郊外では信号も渋滞もないので気持ちよく走れます。
国道274「石勝樹海ロード」で夕張→日高→国道237「花人街道」に入って、南富良野町、金山湖畔。その奥にある「にわとり牧場」でオムライス(800円)。チキンライスがポロポロ、卵が濃厚でかなりオイシイです。
なかなかスローライフなところで、3時前に入って待って、食って店出るのが4時になりました。出てきたら「卵が切れたため閉店」の看板。ギリギリだったのか。
そして宿までイッキ走りの時間に……。
宿は美瑛町にある民宿びばうし。相部屋・2食つきで4800円でした。同室のオヤジのイビキがうるさくて睡眠不足。寝てるところに布団とか投げつけてイビキ止めたりしましたけど、まああんまり溜飲が下がりませんでした。次は個室にしよう……。
【15日】
美瑛北部にある観光スポットをさっさか回る。
えっとなんだっけ「セブンスターの木」。
あとなんとかの木とかなんとかの丘とかあったけど、「ほほう」的テンションで通り過ぎるわけ。でもなだらかな丘陵がダラダラと続く様子はとてもきれいでした。
帰り道、富良野で気になっていた「サンタのひげ」(1/2カット1000円)。
さすがメロンのメッカ、北海道。味は予想通り。ビジュアルはアイディア賞。
帰りは芦別→国道12号の北回りで帰ってきました。
投稿者 b-men : 23:59 | コメント (2) | トラックバック
2006年08月10日
根室食べ食べ一泊旅行
9日、10日と日帰りで友達7人と根室へ胃拡張の旅。
【9日】
札幌発→帯広。
帯広の六花亭で
クレープ(470円)。
それからここでしか食べられないサクサクパイ(125円)。
中に入っているクリームはカスタードとチョコレートの2種類。
ほかのものすごく美味しそうなケーキなんかも200円前後で激安です。
根室の宿は、地元でも食事がいいことで有名だという「照月旅館」。夕食が激ウマでした。
花咲ガニはふんどしまで美味しい。山の子の自分はもう何食ってるんだかよくわかりませんでしたが、まあとにかく一品一品手が込んでます。ウニの茶碗蒸しと、ホタテのお吸い物で昇天。
だめ押しで、地元の友人オススメという「ナインハーフアワーズ」(緑町3-11)で根室牛のステーキ(100g-1500円)。
肉が柔らかくて美味しいです。
【10日】
旅館の朝飯は
脂ののった秋刀魚。白飯もおいしい!散々食って寝て起きたのにごはんおかわりしてしまいました。
スナックに、端谷菓子店の根室限定「オランダせんべい」。
一袋3枚入り200円。味はとても懐かしい駄菓子のような。今使っている機械がもう生産されていないため、この機械が壊れ次第オランダせんべいも生産中止になるそうです……
そう、実は根室はお祭り。
……を横目に、喫茶店「薔薇」(!)で、名物「エスカロップ」。
バターライスの上にトンカツをのせ、デミグラスソースをかけた食べ物ですが、これがまたウマイ。自分でもできそうな気もするけど、このバターライスはたぶんちょっと一工夫あるはず。自分が頼んだのは、トンカツとエビフライが載った「ミックス」(900円)。
で、根室を出たのが15時半、札幌着は25時半でした。往復約1000km。食い過ぎました……