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2006年11月30日

クオリア入門

■茂木健一郎『クオリア入門―心が脳を感じるとき』ちくま学芸文庫、2006年。

最近テレビで見かける「クオリアの語り部」w茂木氏の本を初めて読んでみました。

・心とか私ってのは脳のどういうメカニズムに宿っているのか知りたい。
・クオリアというのは音とか色など、ニューロンが反応している前意識的な「質感」のこと。「あの赤い感じ」「ヴァイオリンのあの音質」
・ポインタというのはそのクオリアを意識に上らせる働き。「これがリンゴ」(=現象学でいう「志向性」)
・そのポインタの起点に「私」があるんではないか。

という具合で、「心はどこにあるのか」という疑問に答える本ではなく、その疑問を腑分けして、何について考えなきゃいけないのかを考える本でございました。

(1)ポインタの起点=「私」なのはいいとしても、ポインタがどうしてhow and why生まれるのかは結局わかんない気がする(逆にその問題を考えないとすると、ポインタの起点=「私」、というのがファイナルアンサーでいいような気もする)
(2)そういや、そもそもなんで「私」のありかなんて考える必要があるのか

などと素人は思うのですが、しかし掘っていくと面白そうな分野だと思います。

ところでこの本に出てきた「両眼視野闘争」というのがありまして、それを体験できるこんなサイトもあります。ほんとうは両眼から入った2つの異なる図形がゆらゆらと入れ替わるように「見え」ないといけないらしいんですが、私、ときどき二つが「重なって」見えます。なぜ?

参考:茂木健一郎氏のブログ「茂木健一郎 クオリア日記

投稿者 b-men : 2006年11月30日 19:09

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