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階級と性差と職場飲み

■橋本健二『新・日本の階級社会』講談社, 2018年.

ほんと久しぶりに講談社現代新書を買った気がする。20年前は買う新書の大宗を占めていたのだけど。

「格差社会」を超えて「階級社会」と化した現代日本を議論するためのデータを主に紹介したうえで、どう乗り越えていくかのたたき台を示した本だと思います。出たらすぐ読まないとどんどん昔の話になるので、急いで。

本筋から若干外れますが、女性がどういうグループに分かれるかを論じた第5章が面白かった。「彼女たちの人生の多くは、本人の所属階級、配偶関係、夫の所属階級というわずかな要因によって決定されているのである」(p.200)。つまり有無も含めた「配偶者」を抜きにして女性の人生が語れないということ。

* * *

先日読んだ『日本のフェミニズム』のトークイベントに出掛けてきました。

当面は本と向き合おうと思います。

* * *

初任地を離れてから、自分のを含めてすべての歓送迎会を欠席しています。それにもかかわらず、そのことを知っている上司からなお、来月異動する同期の送別会の幹事をやってくれと打診がありました。
  「仕事ですか」
  『仕事じゃないけどさ』
  「じゃあすみませんがお断りします」
で終わりました。
きりがないんですよね。一生かかわるつもりはありません。

札幌から転勤するときも、送別会を断ったら、支社長から「なんて聞き分けがないんや。殴ったろか」と脅迫されましたが、
  「今まで誰も送ってないのに、僕だけ送ってもらうことはできません」
という超うまい論理構成で切り抜けました。謝絶の実績を積み重ねてきたことが奏功した事例。また、このような積み重ねによって周囲から「そういう人」と認知されることが大切ですね。
他人の配慮を期待したり迎合ばかりしていると、効率的に幸せにはなれない。

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2018年03月06日 19:30に投稿されたエントリーのページです。

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