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マレー半島を雑に楽しむ(7日目)

最終日です。帰国便が翌日の午前1:50なので、一日市内をぶらぶらしてから空港に行くことになります。昼前までゴロゴロしてからホテルをチェックアウトし、リュックを預かってもらって外に出ました。

チャイナタウンの外れくらいにある、マックスウェル・フードセンターに行きます。
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写真右端にある「天天海南鶏飯」は長蛇の列。そこから独立して張り合ってる3軒となりの「阿仔海南鶏飯」はほとんど人がいなかったので、そちらへ。ちなみにこの2店の争いは「チキンライス戦争」として現地紙にも取り上げられたことがあるとか。一●帆布みたいな?
チキンライス350円です。この国に来て初めて「安ーーい」と思えるものを見た気がする。
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で、しかも思ったよりうまい。ご飯も味が付いてるんですね(というくらい素人)。
前日のニュートン・フードコートもそうでしたが、先に空いてるテーブルに傘とかティッシュとかを置いて席を確保してから、飯を買いに行くのが流儀のよう。お店によってはテーブル番号を伝えておくと料理ができたら運んでくれます。勝手に傘とかティッシュとかをどかされたりしないんですね。それも驚き(←見くびりすぎ)。
チャイナタウンにあるスリ・マリアマンというヒンドゥー教の寺院の入口。
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オナペッツとか思い出しませんか。しませんか。
中は「写真撮るなら300円払え」と書いてありましたが、誰も払わずに撮ってたので弊管理人も払わず撮りました。
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個人的にはふーんて感じ。

1820年ごろ建てられたとされるモスクもあります。
中を見せてもらえました。
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手とか顔とかをきれいにするところ。
「イスラム教って清潔でいいですよね」って案内してくれたおにーさんに言ったら「日本人もきれい好きじゃんね」と言われ、なんとなく通じ合った気がします。ンコしたあとお尻洗うもんね、僕たちね(笑)
お昼過ぎのお祈りの時間に当たりましたが、部屋の外から見せてもらえました。
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ちょっと遅れて入っていったおじさんに「おいでおいで」のポーズをされましたが、異教徒だめなんでしょ?いいの?っていうか弊管理人は多神教よりもなお罪の重そうな不可知論者なので、どうかお許し下さい、さらに宗教を問われて「ブディストです」って日和ったウソついたのも(笑)

個人的に仕事との絡みで興味深かったのは、廊下の貼り紙。
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クルアーンと現代科学がいかに整合しているか、逆に言うとクルアーンが1400年も前に世界の成り立ちを正確に言い当てていたことを説明しています。
この紙は、アッラーが世界を創造したというくだりをまず引用したあと、ビッグバン宇宙論を紹介してます。
それが結構本格的。COBEという観測を使って、宇宙がまだらになっていることを示した図が下に出ています。これが宇宙が誕生した直後に急膨張(インフレーション)し、その後火の玉になった(ビッグバン)ことの証拠の一つとされていると紹介しています。
さらにビレンケンなんかが言っている「無からの宇宙創生」は、まさにアッラーがやったことだと。

こちらは「天を7つに創造した」というくだりと、大気の構造について。
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対流圏―オゾン層―成層圏―中間圏―熱圏―電離層―外気圏、で7つ。
その数え方はどうかと思うけど……
でも面白いね。昔できた宗教が現代の知識とどううまく付き合っていくか。

それでは、友人に勧められた国立博物館方面に歩いてみましょう。
スピーカーズ・コーナーという広場が見えます。
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集会の自由はここにしかないらしい。
もっとも、看板の横には監視カメラが立ってますけどね。
国会の議席の9割を与党が持ってる国。政治的にはまだまだだな。
ただ、マレーシアもそうですが、運用はそんなに厳格じゃないんじゃないかと思う。

こぢんまりした国会議事堂の脇を通ったら、簡素な展示室がありました。
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パーラメントのマスコット、パーリーちゃんの目が細いのは華人の国だからか(うそ)。
全然ビーチが見えないビーチロード。
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埋め立てによって、海岸線はずっと写真手前のほうにあります。

日本統治期の犠牲者の慰霊塔。
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1942年に当地を占領した際に、中国人を集めて抗日分子を捜したものの、誰がそうだかよくわからず、かなり恣意的に大量殺戮されたとの説明書きがありました。unofficial figuresとして5万人という数字も。
ルックイーストで戦後日本との交流を深めたマハティールとはまた違い、リー・クアンユーは「こんにゃろ」と思っていたのでしょう。それでもシンガポール政府としては経済関係優先でこの件をうやむやにしたままだと受け止められているそう。

それはそうと、名門ラッフルズホテルを通りかかりました。
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ホテルの中にある「ロング・バー」は、シンガポール・スリングというカクテルの発祥の地。
今年は100周年という看板が出てまして、だったら飲んどくってもんでしょう。
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ジンといろんなジュースが入ったカクテルですが、オーダーして十数秒で出てきました。
作り置きだな。ぬるいし。
「女が酒なんて」という時代に、ジュースっぽいお酒を考案し、それが女性の飲酒を容認する雰囲気を作り出した、と功績を宣伝するカードがカウンターに置いてありました。
特にメニューも見ずに注文しましたが、会計したら3000円とかしててびびる。
そして結構酔った。

なんと国立博物館は改装中で、ほとんど何も見られませんでした!!

チャイムス。
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幼きイエスの会(CHIJ)が19世紀中葉に作った女学校です。この人たちはそのあと日本に来て、横浜雙葉学園の前身校も作ったらしい。すげえ。
捨て子の女の子もたくさん受け入れていたそうです。貧困と、寅年生まれの女の子に対する忌避から、中国系の子を多く受け入れたとの説明パネルがありました。
1983年に移転し、今は日本のとんかつ屋とか鍋ぞうとかが入るオサレ系施設になっちゃっているもよう。

シンガポールの裏原という大変残念な渾名のついたハッジ・レーン。
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アラブ・ストリートの横にあります。
あの、なんというか、ふーんと言いながら通り過ぎて何も欲しいものがない通り。
ハッジはマッカへの巡礼のこと。ここが出掛ける際のたまり場になっていた。

3Kのお仕事を担うのは、インドネシアやバングラデシュからの労働者。
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どこの国やねんという裏通り。
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150円のミルクティー飲んでたら雨が。
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日本から持ってきた折りたたみ傘をさして悠然と退避いたします。

既に夕方。あと時間潰すならここかなと、マリーナ・ベイに出て、室内植物園を見ます。
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室内を23~25度に保っているというのを聞いて、涼みに。
マーライオンさんもおった。
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結局みんなが行くマーライオンもラッフルズの像も見なかったな。全然いいけど。

隣のドームには滝。
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このてっぺんまでエレベーターで上って、ペデストリアンデッキを歩きながら降りてくるのが順路です。
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結構高くて玉ヒュンやで。

さ、ホテルで荷物回収してチャンギ空港いきましょ。
MRTで30分、200円ちょいで着きました。めちゃ便利。
都市国家って初めて来たけど面白いですね。街と街の間とか街の外とかがないのが、結構不思議な感覚です。

日中汗をよくかいたので、空港でシャワー浴びて着替えました。1600円。でもすっきりしたので全く後悔しない。大人だし。
お土産買って帰りました。

夏休みおわり。

* * *

よく休んだので、その後1週間はほぼ笑顔で仕事できました。
(9月12日)

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2015年09月04日 23:59に投稿されたエントリーのページです。

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